大きく分類して「単独処理浄化槽」と「合併処理浄化槽」があります。

単独処理浄化槽とは、初期の浄化槽でトイレの汚水のみを処理するものです。
現在では浄化槽とは認めらておらず生産もされていません。
既存の物に関しては一応浄化槽としてみなすという
「みなし浄化槽」となっています。 

合併処理浄化槽とは、建物から出る排水を全て処理するものです。
現在で浄化槽といえば、合併処理浄化槽を表し新しく設置される物は全てこの浄化槽になります。 

建物の大きさや使用用途により処理をしないといけない汚水の量や汚れ度合が変わってきます。
そのため、浄化槽の大きさを変えることで適正な水処理がされるように対応されています。

浄化槽の大きさを表す場合、その浄化槽で１日で１人が出す汚水を何人分処理できるかという事を基準にしています。
例えば「５人槽」だと、１日に５人が出す汚水を処理できる浄化槽の大きさという事になります。

それでは、建物に対してどのぐらいの大きさの浄化槽を設置すればいいのか？

これには決められた算定基準があり、建物の大きさや使用用途によって数値をあてはめることによって浄化槽の大きさを計算します。
建物が大きければ浄化槽も大きいのは当たり前ですが、
例えば、建物の大きさが同じで使用用途が事務所と飲食店の水の汚れ具合を比べると、飲食店の方が水が汚れている為、飲食店は事務所よりも大きな浄化槽の設置となります。 

このように浄化槽の大きさは算定基準に則って決められています。 

浄化槽は効率的により良く処理をする為に、改良が加えらてきました。
そのため、水処理の方式も多種多様となりました。

分離接触曝気方式　　　　（ﾌﾞﾝﾘｾｯｼｮｸﾊﾞｯｷﾎｳｼｷ）
嫌気ろ床接触曝気方式　　（ｹﾝｷﾛｼｮｳｾｯｼｮｸﾊﾞｯｷﾎｳｼｷ）
担体流動方式　　　　　　（ﾀﾝﾀｲﾘｭｳﾄﾞｳﾎｳｼｷ）
嫌気ろ床好気循環方式　　（ｹﾝｷﾛｼｮｳｺｳｷｼﾞｭﾝｶﾝﾎｳｼｷ）
 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｅｔｃ・・・

その時代やメーカーの考えがこの方式に表れます。
ただし、水をきれいにするという事は同じです。